66年ぶりの一般公開
喜多川歌麿の「深川の雪」は、「品川の月」、「吉原の花」とともに「雪月花」三部作として知られる歌麿肉筆画の最高傑作だ。
1948年に銀座松坂屋で開催された「第二回浮世絵名作展覧会」での一般公開を最後に行方が分からなくなった同作は、一昨年に発見の後修復され今展が66年ぶりの一般公開となる。同作は掛軸画としては最大級の大きさの中に27名の人物たちが生き生きと描かれており、晩年になってもなお衰えない歌麿の真価が発揮されている。
またあわせて館所蔵の歌麿の「三美人図」や上村松園なども展覧され、美人画変遷の一端を辿ることができる。
【会期】 4月4日(金)~6月30日(月)
【会場】 岡田美術館(神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1) ☎0460-87-3931
【休館】 無休
【開館時間】 9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
【料金】 一般2800円 小中高生1800円
【関連リンク】 岡田美術館
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「新美術新聞」2014年4月11日号(第1341号)4面より