二大国宝 「燕子花図屏風」と「紅白梅図屏風」を同時公開
琳派の大成者・尾形光琳(1658~1716)の没後300年を記念した特別展がMOA美術館で開催される。やまと絵の伝統を踏まえつつ、斬新な意匠性と装飾性をもった芸術を完成させ、後世に多大な影響を与えた光琳。光琳100年忌にあたる文化12(1815)年には酒井抱一が遺墨展を行い、それを機に『光琳百図』が刊行された。また200年忌の大正4(1915)年には三越呉服店が「光琳遺品展覧会」を開催している。
そして300年忌を迎える2015年、MOA美術館では光琳の国宝「燕子花図屏風」(根津美術館蔵)と国宝「紅白梅図屏風」(MOA美術館蔵)を同時に展覧、二大傑作とも言われる2作を同時に観覧できる貴重な機会となる。
また今展では、光琳100年忌・200年忌で紹介された光琳の名品ならびに、菱田春草・下村観山・加山又造らの、光琳の芸術性を取り入れた作品や、村上隆・会田誠などの現代美術の作品を展観し、光琳アートの系譜を概観。なお今展では杉本博司・平松礼二・室瀬和美(人間国宝)ら6作家が今回のために作品を制作・発表する。
【会期】2015年2月4日(水)~3月3日(火)
【会場】MOA美術館(静岡県熱海市桃山町26-2) TEL 0557-84-2511
【休館】会期中無休
【開館】9:30~16:30(入館は閉館30分前まで)
【料金】一般1600円 高校・大学生800円 中学生以下無料
【関連リンク】MOA美術館