初公開含む約20点を展覧
自らを「絵画者」と名乗り、1950年代からおよそ60年にわたり、「ルポルタージュ絵画」「観念絵画」など独自の方法論によってタブローを理論化し、絵画が否定された時代においても揺るぎなく自らの絵画表現を切り開いてきた中村宏。その60~80年代作品を振り返る個展が開催される。
中村は1932年静岡県生まれ。その作品は1985年の「再構成・日本の前衛芸術 1945-65」(オックスフォード近代美術館)や1986年の「前衛芸術の日本 1910-70 [ Japon des Avant Gardes 1910-70 ] 」(ポンピドゥ・センター)など海外展においても紹介され、昨年、ニューヨーク近代美術館で開催された「TOKYO 1955-1970」展への参加は記憶に新しい。今展では2015年2月14日から3月29日まで、浜松市美術館で「絵画者 中村宏展」が開催されるのにあわせて、貴重な旧作の名品を紹介。中村の重要なモチーフであるセーラー服の女学生を描いた1970年代の作品を中心に、1960年代から80年代にかけて制作された、未発表作品を含む絵画、版画、ドローイングを約20点展示する。
【会期】2015年2月23日(月)~3月7日(土)
【会場】Gallery 58(東京都中央区銀座4-4-13 琉映ビル4階) TEL 03-3561-9177
【休廊】日曜
【開廊】12:00~19:00
【料金】無料
【関連リンク】Gallery 58