2013年1月30日、財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団 および川崎市岡本太郎美術館が主催する「第16回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」の受賞者が発表された(以下、敬称略)。
最高賞の岡本太郎賞(賞金200万円)には、鉄を素材に茶室や茶道具を表現した加藤智大(1981年生まれ)の「鉄茶室徹亭」、岡本敏子賞(賞金100万円)には、宇宙人からの視点でみた地球と人間の姿をコンセプトとした石山浩達(1987年生まれ)の「Alien Vision : unlimited oil」がそれぞれ選ばれた。また、特別賞(賞金総額50万円)に、内山翔二郎「Never die」、eje(エヘ)「ものおと」、桒原寿行「Eye」、小松原智史「コマノエ」、湯浅芽美「Momently stratum」の5点が決まった。
本賞は、岡本太郎の精神を継承し、自由な発想と視点で現代社会に鋭いメッセージを発信する作家を顕彰する目的で設立された。16回目となった今回は、739点の応募があり、22名(組)が入選した。入選者は次の通り(50音順)。
赤川芳之、井口雄介、池平徹兵、石山浩達、伊藤純代、伊奈章之、内山翔二郎、宇山聡範、eje(エヘ)、太田侑子、加藤智大、狩野宏明、 熊野海、桒原寿行、國分郁子、小松原智史、白井忠俊、葉栗剛、宮﨑勇次郎、村上幸織、湯浅芽美、鷲尾圭介。
審査員は椹木野衣(美術評論家)、平野暁臣(空間メディアプロデューサー・岡本太郎記念館館長)、北條秀衛(川崎市岡本太郎美術館館長)、山下裕二(美術史家・明治学院大学教授)、和多利浩一(ワタリウム美術館キュレーター)の各氏が務めた(50音順)。入賞入選作品展は、下記の通り行われる。
第16回 岡本太郎現代芸術賞 展
【会期】 2013年2月9日(土)~4月7日(日)
【会場】 川崎市岡本太郎美術館・企画展示室(川崎市多摩区枡形7-1-5)
☎044-900-9898
【開館時間】 9:30~17:00(入館は閉館30分前まで) 【休館】 月曜、祝日のとき翌日、3月21日(木)
【料金】 一般600円 大高生・65歳以上400円 中学生以下無料
【出品作家によるギャラリートーク】
各日14:00~15:00 企画展示室 参加無料(要観覧券) ※都合により日程変更の可能性あり
2月26日(火) 石山浩達、狩野宏明、熊野 海、湯浅芽美
3月10日(日) 伊藤純代、eje(エヘ)、加藤智大、白井忠俊
3月20日(水・祝) 井口雄介、内山翔二郎、葉栗 剛、宮﨑勇次郎
3月24日(日) 伊奈章之、桒原寿行、國分郁子
4月7日(日) 赤川芳之、池平徹兵、宇山聡範、太田侑子、小松原智史、鷲尾圭介
【関連リンク】 川崎市岡本太郎美術館 / 岡本太郎記念館