アーティスティックディレクターに河本信治氏
京都を舞台にした国際展「PARASOPHIA:京都国際現代芸術祭2015」の開催が発表された。民間組織・京都経済同友会の提唱から、京都府、京都市が協働して組織委員会を設立した。
会期は2015年3月上旬から5月上旬にかけて。会場は京都市美術館、京都府京都文化博物館のほか、府・市の関連施設が予定される。15年度までの概算事業費は4億5千万円。目標入場者数は25万人。主催は同芸術祭組織委員会、一般社団法人京都経済同友会、京都府、京都市。後援が国際交流基金となる。
アーティスティックディレクターには河本信治氏が就任。河本氏は京都工芸繊維大学大学院を修了後、81年より京都国立近代美術館研究員、2006年から10年まで同館学芸課長。「横浜トリエンナーレ2001」共同ディレクターや、ヴェネツィア・ビエンナーレでの審査委員の経験など国際展での活躍が評価され選定された。選考には、潮江宏三、篠原資明、建畠晢、水沢勉ら9氏の委員があたった。
ギリシャ語を語源とする「para」と「sophia」の造語であるタイトル「PARASOPHIA」について河本氏は、京都の歴史・伝統の本質のひとつを「絶えず外部の多様で均一ではない知性や才能を引き寄せる魔術的な力」と表し、京都は「消費の都市ではなく知や文化の創造の場であり、その装置」であるとの想いを込めたという。
【関連リンク】 PARASOPHIA:京都国際現代芸術祭
「新美術新聞」2013年8月1・11日号(第1319号)3面より