株式会社東京美術倶楽部(淺木正勝社長)、東京美術商協同組合(下條啓一理事長)は、6月27日、同倶楽部でそれぞれ株主総会、通常総会を開き、役員改選の新人事を決めた。発表された新役員は以下の通り。
東京美術倶楽部
代表取締役会長:淺木正勝 (丸栄堂)
取締役副会長:吉田誠之助 (水戸幸商会)
同:横井彬 (春風洞画廊)
代表取締役社長:三谷忠彦 (三渓洞)
取締役副社長:中村純 (中村好古堂)
常務取締役:岡﨑守一 (岡﨑画廊)
同:夏目進 (靖雅堂夏目美術店)
同:井上繁雄 (壷中居)
取締役:小林秀人 (小林画廊)
同:浦上満 (浦上蒼穹堂)
同:味岡一朗 (味岡松華園)
同:飯田國宏 (飯田好日堂)
同:郡司茂 (ギャラリーぐんじ)
監査役:杉井孝 (弁護士)
同:高橋豊 (平山堂、新任)
顧問:下條啓一 (古美術下條)
東京美術商協同組合
理事長:中村純 (前出、代表理事)
副理事長:岡﨑守一 (前出)
同:味岡一朗 (前出)
専務理事:郡司茂 (前出)
同:永松正継 (フジヰ画廊)
同:吉田浩之 (赤坂水戸幸)
同:高橋豊 (前出)
理事:浦上満 (前出)
同:八木康夫 (江戸屋美術)
同:今津浩太 (瞬生画廊)
同:池内淳 (池内美術)
同:黒田耕治 (しぶや黒田陶苑)
同:夏目雅 (靖雅堂夏目美術店、新任)
同:伊藤啓 (木瓜、新任)
同:八木智之 (八木智之、新任)
同:伊波賢一 (日本刀剣、新任)
同:川島公之 (繭山龍泉洞、新任)
同:石黒宏一郎 (石黒ギャラリー、新任)
同:廣田登支彦 (廣田美術、新任)
同:山田高久 (玉鳳堂)
同:山田恭平 (山三商店、新任)
今回の新人事の体制について、同倶楽部社長を7年余り務めた淺木新会長は「新しい方の考え方とか組織の活性化がないとこれからの時代を乗り切って行けません。少し前から倶楽部は70歳定年、組合は65歳定年(ともにスライド的な実施)を取っています。倶楽部の仕事量が全体的に増えていますから、古美術とか絵画とか専門分野で業務を分担するようポストの補充もしました。三谷新社長は伝統ある老舗のDNAを受け継ぎ、人格識見も申し分なく冷静で慎重な考え方のできる方です。私は全国美術商連合会の立場で美術業界のあり方、存在感を高める努力をしていきたい」と語った。
三谷新社長は「美術倶楽部といっても会社経営ですから、そこのところは考えなければいけないと思います。仕事の内容としては大きく分けて3つあります。まず、組合員に対する活動の場とサービスの提供。2番目に収益の6割近いテナント業務。そして美術関連業務です。この3つを基本路線として考え、努力していきたい」と抱負を述べた。
「新美術新聞」 2013年7月21日号(第1318号)3面より