至宝「翠玉白菜」「肉型石」など初来日!!
交流展「日本美術の粋 東京・九州国立博物館精品展」(仮)展 台湾で開催
東京国立博物館(銭谷眞美館長)は10月16日、特別展「台北 國立故宮博物院―神品至宝―」を2014年6月に東博で、10月に九州国立博物館にて開催すると発表した。同日、故宮博物院にて3館の館長による調印式が行われた。「台北故宮博物院展」は、長年望まれていたが、中国側からの所有権主張の恐れがあった。2011年、わが国で「海外美術品等公開促進法」が成立、環境が整い開催合意に至った。
発表概要は以下の通り。
【展覧会名称】
「台北 國立故宮博物院―神品至宝―」
【会期・会場】
東京国立博物館 2014年6月24日(火)~9月15日(月)12週間
九州国立博物館 2014年10月7日(火)~11月30日(日)8週間
【主催等】
東博、九博、NHK/読売新聞社などメディア各社。
【展示件数】
総数=231件 東博=185件 九博=110件
主な展示作品として「雲横秀嶺図軸」高克恭筆(元・13~14世紀)東京のみ。「定武蘭亭序」王羲之筆(原跡:東晋・永和9年)九州のみ。「翠玉白菜」(清・18世紀)と「肉形石」(清・18世紀)が話題だ。同院の“神品至宝”中で“白菜”と“肉形石”は逸品中の逸品。これまで共に門外不出、それぞれ東京と九州のみで出品。
また、交流展として「日本美術の粋 東京・九州国立博物館精品展」(仮)が2016~17年、台湾・國立博物院南分院で開催され、国宝「八橋蒔絵硯箱」尾形光琳作、同「観楓図屏風」狩野秀頼筆、重文「老猿」高村光雲作などを出品予定。
【関連リンク】
「新美術新聞」2013年12月1日号(第1330号)3面より