「若手作家の支援」、「大原美術館の礎を築いた洋画家児島虎次郎の旧アトリエ無為村荘の活用」、「倉敷からの発信」の3点を機軸として、倉敷での滞在制作と大原美術館での完成作品の公開を行うアーティスト・イン・レジデンス・プログラム、ARKO(Artist in Residence Kurashiki, Ohara)の来年度の招へい作家が谷保玲奈氏1986年東京都生まれ)に決定した。
谷保氏は2012年に多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻日本画領域を修了。第10回佐藤太清公募美術展特選(’10年)や日経日本画大賞入選(’12年)等の受賞歴がある。また13年には佐久市立近代美術館に大作が収蔵されるなど目覚ましい活躍を見せている。5月頃から滞在し、8月8日(金)~9月28日(日)まで作品が公開される予定だ。
また春の特別公開に合わせ大原家旧別邸の有隣荘では4月25日(金)より松井智惠氏(1960年大阪府生まれ)の展覧会「プルシャ」が開催。80年代より多様な素材を駆使したインスタレーションで高い評価を受け、2000年以降は「ハイジ」と名付けた映像シリーズを主な表現媒体として制作を続けている。今展では映像やオブジェによって有隣荘全体を用いたインスタレーションを行う。会期は5月11日(日)まで。
【会場】 大原美術館 (岡山県倉敷市中央1-1-15) ☎086-422-0005
【料金】 ARKO=一般1300円/有隣荘=一般1000円
【関連リンク】 大原美術館
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「新美術新聞」2014年3月21日号(第1339号)7面より