富山市は9月30日、建設を進める「富山市ガラス美術館」(仮称)を、2015年8月22日に開館すると発表した。
同館は、市内旧大和百貨店跡地(富山市西町)に建設中で、市立図書館新本館や銀行などが入る複合ビル(地上10階地下1階)の2~6階に開設される。延床面積は約3800㎡。企画・常設展示室や市民ギャラリーを備え「ガラスの街とやま」の中核施設としての機能を期待されている。
複合ビルの建築を担当するのは隈研吾氏。外観は、アルミや御影石を仕上げに用いた鉄筋コンクリート造のパネルとガラス組上げた特徴的なもので、その内部は、2階から6階まで斜めに伸びた吹き抜けを囲むように、らせん状にフロアが配された構造となっている。また、最上階には現代ガラス美術の巨匠と評されるデイル・チフーリによる「グラス・アート・ガーデン」が常設展示される。
開館を記念した企画展では、文化勲章受章作家の藤田喬平やチェコの現代ガラス作家スタニスラフ・リベンスキーら国内外を代表するガラス作家による作品約50点が展示される予定。
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