ジュラ紀から現代まで、珠玉の「ニセモノ」「ホンモノ」約300点が集結
民俗学、考古学、人類学など分野を越えて「ニセモノ」に焦点を当てる「大ニセモノ博覧会」が今春、国立歴史民俗博物館で開催される。同展は暮らしのなかで重要な役割をもち、また「ホンモノ」を乗り越え文化的な創造性を発揮することもある「ニセモノ」が主役。「ホンモノ」に対する「ニセモノ」を単に展示するのではなく、「ニセモノ」と「ホンモノ」の複雑な関係が、時代や社会背景によって、どのような原理で振幅してきたのかを明らかにする。
今展の見どころはその幅の広さ。ジュラ紀から現代までという途方もない時間軸の中で、人間が作り上げてきた数々の「ニセモノ」。縄文人が作った貝輪のイミテーションや、江戸時代の終わり頃から明治時代にかけ欧米に輸出されていた人魚のミイラなど多種多様だ。また奈良県の収集家水木氏のコレクションに含まれていた「ホンモノ」の織田信長の書なども公開される。
【会期】2015年3月10日(火)~5月6日(水)
【会場】国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市城内町117) TEL 03-5777-8600(ハローダイヤル)
【休館】月曜、祝日のとき翌日
【開館】9:30~17:00(入館は閉館30分前まで)
【料金】一般830円 高校・大学生450円 小・中学生無料 ※毎週土曜は高校生無料
【関連リンク】国立歴史民俗博物館