3カ月で約8万人を動員したあの名画が帰ってくる
昨年4月から6月にかけ、約60年ぶりに岡田美術館で公開された喜多川歌麿の大作「深川の雪」が再び公開されることになった。
同作は「品川の月」(米・フリーア美術館蔵)、「吉原の花」(米・ワズワース・アセーニアム美術館蔵)とともに「雪月花」三部作の1つとして知られる縦約2m・横約3.5mにおよぶ肉筆画。深川の料理茶屋を舞台に、総勢27名の人物たち(1名をのぞき全て女性で構成)が遊び、談笑し、働く姿がいきいきと描かれている。明治20年(1887年)以前にパリへ流出したのち、戦前に日本に戻り、戦後間もない昭和23年と27年に公開展示されたのを最後に消息を絶った。昨年の展示では3カ月間で約8万人を動員した歌麿最大の掛軸、に再び注目が集まりそうだ。
【会期】2015年4月3日(金)~8月31日(月)
【会場】岡田美術館(神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1) TEL 0460-87-3931
【休館】無休
【開館】9:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
【料金】一般・大学生2800円 小中高生1800円
【関連リンク】岡田美術館
■講演会
①歌麿大画「深川の雪」の魅力
【日時】2015年5月17日(日) 13:00~14:30
【講師】小林忠(岡田美術館館長)
②歌麿の肉筆画「雪月花」三部作
【日時】2015年6月14日(日) 13:00~14:30
【講師】浅野秀剛(大和文華館、アベノハルカス館長)
③歌麿大画「深川の雪」の画材と表現
【日時】2015年7月5日(日) 13:00~14:30
【講師】小林忠(岡田美術館館長)
【会場】同館5階ホール
【料金】無料(要入館料)
【定員】先着80名
【申込方法】TEL 0460-87-3931