第40回木村伊兵衛写真賞（主催：朝日新聞社、朝日新聞出版）の受賞者が、石川竜一氏（30）と川島小鳥氏（34）の2名に決定した。対象作は、石川氏の写真集『絶景のポリフォニー』『okinawan portraits 2010-2012』（赤々舎）、および川島氏の写真集『明星』（ナナロク社）。

写真家・木村伊兵衛（1901～74）の業績を記念し1975年に創設された本賞は、「写真界の芥川賞」とも称される。プロ・アマ、年齢を問わず、昨年1月〜12月の間に優れた作品を発表した新人写真家を対象とする。

写真関係者各位へのアンケートで推薦された受賞候補者8名の中から、選考委員会により受賞者が選ばれた。今回の選考委員は岩合光昭、瀬戸正人、鷹野隆大、長島有里枝の写真家4氏と佐々木広人アサヒカメラ編集長の5名。授賞式は4月27日(月) 18時半から、東京・丸の内の銀行倶楽部で行われる。また、受賞作品展は4月11日(土)から20日(月)まで、東京・新宿のコニカミノルタプラザ　ギャラリーＣで開催される。

■石川竜一氏　〈対象作：『絶景のポリフォニー』『okinawan portraits 2010-2012』（赤々舎）〉

石川竜一氏

1984年沖縄県生まれ。沖縄国際大学社会文化学科卒業。在学中に写真と出会い、2010年、写真家・勇崎哲史に師事する。

2012年、『okinawan portraits』で第35回写真新世紀佳作を受賞。私家版写真集に『SHIBA踊る惑星』『しば正龍 女形の魅力』『RYUICHI ISHIKAWA』がある。

■川島小鳥氏　〈対象作：『明星』（ナナロク社）〉

川島小鳥氏

1980年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科卒業後、沼田元氣氏に師事する。

2006年、ひとりの少女を4年間撮り続けた作品『BABYBABY』で、第10回新風舎平間至写真賞大賞を受賞。2011年には、佐渡の友人の娘を撮り続けた作品『未来ちゃん』（ナナロク社）で、第42回講談社出版文化賞写真賞を受賞している。

受賞作品展
【会期】2015年4月11日(土)～20日(月)
【会場】新宿・コニカミノルタプラザ　ギャラリーC　(東京都新宿区新宿3-26-11　新宿高野ビル4F)
【TEL】03-3225-5001
【休館】無休
【開館】10:30～19:00 (最終日は15：00まで)
【料金】無料

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