ソフト・アーバニズムとしてのトリエンナーレ目指す
さいたまトリエンナーレ実行委員会は25日、第1回となる記者会見を開催、その概要を発表した。さいたま市にとって初のトリエンナーレとなる今展はディレクターに芹沢高志氏を迎え、「未来の発見!」をテーマに2016年9月24日から79日間にわたり、3地域でアートプロジェクトを展開する。
今回のトリエンナーレに関し、芹沢氏は「トリエンナーレ終了後も続くような創造的市民活動の芽をいかに多くつくりだすか。そしてその活動が持続的に展開できるような社会的な枠組みをいかにつくりだすか」という点に注力するとし、同トリエンナーレの特徴を「ソフト・アーバニズム」=「柔らかな都市計画」と位置づけ。生活する人たちの関心を呼び起こすこと、場所性を重視すること、アーティストの滞在制作を重視することなどを特徴として挙げている。
なお同祭は《実行員会主催事業》と《関連事業》によって構成。《実行委員主催事業》は(1)アートプロジェクト (2)プレイベント (3)さいたまスタディーズ (4)その他主催事業 の4つから成り立っており、(1)アートプロジェクトでは武蔵浦和駅周辺~中浦和駅周辺、大宮駅周辺~さいたま新都心駅周辺、岩槻駅周辺の3地域を主要な開催エリアとし、遊休施設や屋外空間を活用して40~50程度のプロジェクトを実施する。(2)プレイベントは2015年度に日比野克彦氏による「種は船プロジェクト in さいたま」をはじめ、小沢剛氏の「あなたが誰かを好きなように、誰もが誰かを好き」、アーティスト・イン・レジデンスの在り方を探る「HomeBase Project SAITAMA 2015」などを開催していく。また《関連事業》では市民プロジェクト、連携プロジェクト、その他連携事業などを展開するという。
尚、同祭のロゴマークはアートディレクターでグラフィックデザイナーの中島英樹氏がデザイン。広大な関東平野や澄み渡る空の広がり、豊かな水などさいたま市の魅力を彩りに例えて表現している。
【会期】2016年9月24日(土)~12月11日(日) 79日間(予定)
【会場】武蔵浦和駅周辺~中浦和駅周辺、大宮駅周辺~さいたま新都心駅周辺、岩槻駅周辺の3地域
【関連リンク】さいたまトリエンナーレ2016