渋谷区神宮前の太田記念美術館で、7月1日より「浮世絵の戦争画 ―国芳・芳年・清親」が開催される。同展は、戦後70年という節目に際して、これまで全く注目を浴びることのなかった「戦争」を題材とした浮世絵を紹介するもの。
浮世絵と言えば、泰平の世を描いた享楽的な絵という印象を持っている人も多いだろう。しかし、浮世絵の「戦争画」は、江戸から明治にかけて連綿と描かれ続けた一つのジャンルであり、歌川国芳、月岡芳年、小林清親ら有名な浮世絵師も戦争画を手掛けている。今展では、源平時代や戦国時代といった歴史上の合戦から、幕末の戊辰戦争、明治時代の西南、日清、日露戦争など同時代の戦争を題材としたものまで多種多様な作品を展示。それらがどのような目的で描かれ、また、どのような形で表現されているかについて検証する。
7月3日(金)、9日(木)、18日(土)各日14時より、担当学芸員が見どころを解説するスライドトークを実施。会場は同館視聴覚室。申込不要、参加無料(要入場券)。
【タイトル】浮世絵の戦争画 ―国芳・芳年・清親
【会期】2015年7月1日(水)~26日(日)
【会場】太田記念美術館(東京都渋谷区神宮前1-10-10)
【TEL】03-5777-8600(ハローダイヤル)
【休館】月曜(祝日のとき翌日)
【開館】10:30~17:30(入館は17時まで)
【料金】一般700円 大高生500円 中学生以下無料 ※団体(10名以上)は1名あたり100円割引
【関連リンク】太田記念美術館