恒例のスタンプラリーも開催
2012年度より長野県茅野市にある6つの館(尖石縄文考古館、八ヶ岳総合博物館、神長官守矢史料館、茅野市美術館、京都造形芸術大学附属康耀堂美術館、蓼科高原美術館 矢崎虎夫記念館)が行っている連携事業、茅野市ミュージアム活性化事業が7月25日(土)~11月29日(日)の期間で開催される。
毎年異なるテーマを設定し、今年4回目を迎える同事業。今年のテーマは「ミュージアムから出かけよう」で、恒例となっている「ちのミュージアム・スタンプラリー」では6館中3館のスタンプを集めると特製てぬぐいがプレゼントされるほか、「茅野市ミュージアム・コンシェルジュ講座」では松本大学観光ホスピタリティ学科教授の山根宏文氏が講師となり、観光事業や町興しに関わる人々を対象としたバスツアーを開催。
また目玉イベントの一つでもあるバラエティに富んだ「ワークショップ&講座が大集合!」が今年も茅野市民会館イベントスペース他を舞台に開催される。各館が趣向を凝らしたイベントを企画しているので、親子で参加してみてはいかがだろうか。全て料金無料(要事前申し込み)。
■ワークショップ&講座が大集合!
VOL.1 ヒコーキをつくって飛ばそう(茅野市八ヶ岳総合博物館)
ビニール袋の胴体に紙の翼をつけてヒコーキを制作。10m以上飛ばせたらリスの缶バッチがもらえる。
【日時】8月5日(水) 10:30~12:30
【講師】若宮崇令(茅野市八ヶ岳総合博物館館長)
【アシスタント】茅野市八ヶ岳総合博物館市民研究員、NPO法人サポートC 美遊.com(茅野市美術館サポーター)
【定員】先着20名(小学3年生以下は保護者同伴)
VOL.2 茅野市民館周辺を歩こう(茅野市神長官守矢史料館、蓼科高原美術館 矢崎虎夫記念館)
茅野市民館周辺の守矢文書に見られる史跡などを辿る。また矢崎虎夫の野外彫刻を紹介後、原型を多く保管する宮川寒天蔵で作品を鑑賞する。
【日時】8月22日(土) 10:00~12:00
【講師】柳川英司(神長官守矢史料館学芸員)、前田忠史(茅野市美術館主任学芸員)
【定員】先着20名
VOL.3 チョークで縄文(茅野市尖石縄文考古館、茅野市美術館、京都造形芸術大学附属康耀堂美術館)
イベントスペースの床にチョークで縄文の文様を描く。縄文の文様の説明を聞いてから自分なりの文様を考える。プラ板に縄文紋様を描いたキーホルダーの制作も。
【日時】8月30日(日) 10:00~12:00
【講師】山科哲(茅野市尖石縄文考古館学芸員)、太田智子(茅野市美術館学芸員)、梅木友香(京都造形芸術大学附属康耀堂美術館学芸員)
【アシスタント】NPO法人サポートC 美遊.com(茅野市美術館サポーター)
【定員】先着20名(小学3年生以下は保護者同伴)
◆各館情報◆
茅野市尖石縄文考古館(長野県茅野市豊平4734-132)
国特別史跡尖石石器時代遺跡の一角にあり、2体の国宝「土偶」(縄文のビーナス、仮面の女神)を筆頭に、八ヶ岳山麓の縄文文化を代表する躍動感あふれる土器や美しいヒスイの装身具など2000点を展示する。
◎特別展「縄文土器造形の頂点 5000年後の競演」
【会期】8月1日(土)~9月13日(日)
【休館】月曜、ただし7月21日・27日、8月3・10日は開館、年末年始および祝日の翌日
【開館】9:00~17:00(入館は16:30まで)
【料金】一般500円 高校生300円 小中学生200円
八ヶ岳総合博物館(長野県茅野市豊平6983)
茅野市の大地の成り立ちや動植物といった自然、縄文時代以降の考古・史跡資料といった歴史・民俗、寒天・のこぎりなどの産業、文芸について総合的に展示。またそれぞれの分野について企画展や口座を数多く開催している。
◎企画展「運動公園のニホンリス」
【会期】7月18日(土)~9月6日(日)
◎企画展「宮崎龍介・柳原白蓮と蓼科」
【会期】9月12日(土)~11月23日(月・祝)
【休館】月曜、年末年始および祝日の翌日
【開館】9:00~16:30
【料金】一般310円 高校生210円 小中学生150円
神長官守矢史料館(長野県茅野市宮川389-1)
諏訪上社の神長官を江戸時代まで勤めた守矢家に伝わる古文書約1,600点を収蔵する目的でつくられた。守矢文書は諏訪上社の神事に関わる記録や、武田信玄の書状など、戦国武将にまつわる古文書を多く収蔵している。
◎企画展「守矢真幸と武井真澄(真澂)」
【会期】8月8日(土)~10月12日(月・祝)
【休館】月曜、年末年始および祝日の翌日
【開館】9:00~16:30
【料金】一般100円 高校生70円 小中学生50円
茅野市美術館(長野県茅野市塚原1-1-1 茅野市民館内)
郷土出身および郷土ゆかりの作家の作品1,000点超を収蔵。美術館の入る文化複合施設・茅野市民館は施設全体としてホール・美術館・コミュニティの各機能を持ち、特徴を活かして美術と他のジャンルとのコラボレーションにも取り組んでいる。
◎企画展「篠原昭登展 八ヶ岳山麓に生きる」
【会期】7月25日(土)~8月30日(日)
【休館】火曜(祝日のとき翌平日)、展示入替日、年末年始
【開館】10:00~18:00
【料金】企画展=一般500円 高校生以下無料
京都造形芸術大学附属康耀堂美術館(長野県茅野市豊平4734-215)
コレクションは近現代の日本画、油画、水彩画、ガラス工芸など約370点。年4回のコレクション展、特別展や企画展のほか、地域住民が気軽に足を運べる美術館を目指し、コンサートやワークショップなど様々なイベントを開催している。
◎夏のコレクション展「緑の朝」
【会期】7月4日(土)~9月11日(金)
【休館】月曜(祝日のとき翌日)、第4火曜および展示替期間、冬期休業(11月30日~’16年4月19日)
【開館】10:00~17:00(入館は16:30まで)
【料金】一般300円(高大生含む)、中学生以下無料
蓼科高原美術館 矢崎虎夫記念館(長野県茅野市北山4035)
茅野市出身の彫刻家・矢崎虎夫の作品群を収蔵展示するため、お気に入りの地であった蓼科高原にオープンした美術館。北八ヶ岳ロープウェイの隣接地で、東西のエスプリを融合させた矢崎虎夫の彫刻の世界が楽しめる。
◎常設展「矢崎虎夫彫刻作品 常設展」
【休館】不定休、冬期(11月下旬~’16年4月下旬予定)
【開館】10:00~15:00
【料金】一般500円 子ども300円