目黒区美術館は2月13日(土)より「気仙沼と、東日本大震災の記憶―リアス・アーク美術館 東日本大震災の記録と津波の災害史―」を開催する。
今展は震災から2年が経過した2013年4月にリアス・アーク美術館(気仙沼市及び南三陸町で構成する行政事務組合が運営する美術館)が常設展示として公開した「東日本大震災の記録と津波の災害史」を東京地区で初めて紹介するもの。同展はリアス・アーク美術館の学芸係が中心となり、震災発生直後から行った気仙沼市と南三陸町の被災状況の調査、記録活動をもとにしたもので、撮影した被災現場写真約30,000点、収集した被災物約250点から厳選した資料群に、新聞や過去に起きた大津波に関する資料を加えた約500点で構成。展示された「被災現場写真」には場所と状況の説明を加え、「被災物」は生活の記憶の再生装置と捉え、単なる資料展示をこえた、説得力のあるインスタレーションとして構成されたことで注目を集めた。
今展では「東日本大震災をいかに表現するか、地域の未来の為にどう活かしていくか」をテーマとするこの展示を、被災現場と被災物の写真パネル約260点、被災物(現物)10点に関係歴史資料を加えて展覧。リアス・アーク美術館の特色あるもう一つの常設展示、地域の歴史・民俗資料をまとめた『方舟日記―海と山を生きるリアスなくらし―』をもとに、生活文化資料を特別展示し、気仙沼・南三陸地域が育んできた豊かな地域文化の一端も紹介する。
【会期】2016年2月13日(土)〜3月21日(月)
【会場】目黒区美術館(東京目黒区目黒2-4-36 目黒区民センター敷地内)
【TEL】03-3714-1201
【休館】月曜、ただし3月21日(月・祝)は開館
【開館】10:00~18:00
【料金】無料
【関連リンク】目黒区美術館
■特別講演会「震災をどのように定義するべきか」
【講師】山内宏康(リアス・アーク美術館学芸係長)
【日時】2016年2月13日(土) 14:00~15:30(予定)
【会場】目黒区美術館1階ワークショップ室
【定員】70名
【聴講料】無料