WOMEN: New Portraits
時代を象徴する肖像写真を数多く手がけてきた世界的写真家、アニー・リーボヴィッツの世界巡回展「WOMEN: New Portraits」がいよいよ東京に上陸、17日にアニー本人が登場する記者会見が会場のTOLOT/heuristic SHINONOMEで行われた。(取材・文/橋爪勇介)
UBSの単独コミッションのもと世界10都市を巡回するこの企画展は東京がロンドンに続き2番目の開催都市。リーボヴィッツがスーザン・ソンタグと共同し、1999年に出版し絶大な人気を博した写真集『Women』に端を発したプロジェクトの一環で、巡回展を開催する世界各地域、都市の女性を撮影し、現代社会における女性の役割、そしてこれからを映し出すもの。
会見でリーボヴィッツは「これで完成ではなく、終わりのないプロジェクト。続けていかなくてはならない」とコメント。今回の巡回展は意外性のある場所を会場に選んだというが、東京展の会場であるTOLOTもその一つだ。東雲の巨大倉庫の2階を改造したギャラリースペースには、リーボヴィッツの代表作であるジョンレノンとオノヨーコの2ショットのほか、アウン=サン=スーチー、シンディ・シャーマン、テイラー・スウィフト、マララ・ユフスザイなど世界に影響を与える女性たちの肖像画写真が並ぶほか、3つの巨大液晶が会場を囲み、エリザベス女王をはじめ、様々な女性たちの写真が大画面に映し出される。
また会場にはこれまでリーボヴィッツが手がけた写真集や影響を受けた書籍が並び、手に取って読むこともできるのでチェックしてほしい。
なお会期中には長年現代アートを支援し続け、子どもたちの教育を重視するUBSの方針に基づき、家族向けの無料ワークショップも開催。また東京藝術大学、東京造形大学、日本大学芸術学部で写真を専攻する学生に向けたワークショップも行われる。
【会期】2016年2月20日(土)~3月13日(日)
【会場】TOLOT/heuristic SHINONOME(東京都江東区東雲2-9-13 2F)
【休館】無休
【開館】月~日曜=11:00~19:00
【料金】無料
【関連リンク】展覧会公式サイト