注目浴びる「個人コレクション」 若手実業家コレクターの台頭〈3〉

2016年02月09日 22:27 カテゴリ:その他ページ

 

オフィスでオピーを一堂に紹介―熊谷コレクション

 

昨年11月、わずか2日間限定で行われたオープンオフィスに多くの来場者が押し寄せた。会場となった渋谷セルリアンタワー11階のGMOインターネットグループに展示されていたのは代表・熊谷正寿氏(1963年生まれ)が収集したジュリアン・オピーの作品群だ。「熊谷コレクション ~オフィスとアートの新しい関係~ ジュリアン・オピーの世界」と題された同展では、当日にスタッフが着用するTシャツやカタログなど、細部にわたってオピー自身が監修しており、コレクターとアーティストの親密な関係を伺い知ることができた。

 

熊谷氏はオピーの作品を収集する理由として「膨大な情報を0と1の組み合わせで処理するインターネットに通じる」としており、「お客様にナンバーワンのサービスをご提供するために、スタッフは感性を磨かなくてはならない。本物、美しいものに自然と触れ、豊かな感性を磨く機会を作る」という理由からオフィスに作品を設置しているという。11月の展覧会は多くの一般来場者が訪れたことで、コレクションの重要性、あるいはその価値について、社内外に周知することができただろう。アートとオフィスのこれからの関係を提示した熊谷氏。今後も違ったかたちでそのコレクションを公開してほしいと願うばかりだ。

 

「熊谷コレクション ~オフィスとアートの新しい関係~ ジュリアン・オピーの世界」会場風景

 

「熊谷コレクション ~オフィスとアートの新しい関係~ ジュリアン・オピーの世界」会場風景

 

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「岡山芸術交流」で新たな芸術祭目指す―石川コレクション

 

 


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