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第44回日展(国立新美術館)「冬の海」 65×231cm 2012年

喜志子の療養のため三浦半島に移った牧水三十一歳頃の歌。
牧水は「静心」をたもちかねつつも、初冬の海という自然を深く読みとり、自らの胎内をくぐらせた一連の名作。「静」とは何だろうと自問自答に明け暮れた。
牧水の「静」には攻めが覗いているという。「静」は日本美の究極のゾーンと思っているが、まだよくわからない。
 
 
 

榎倉香邨

ENOKURA KOSON

日展参事、読売書法会顧問、日本書芸院名誉顧問、書道香瓔会会長
 
1923年
1943年
1956年
1979年
 
 
1981年
1985年
1990年
1992年
1996年
兵庫県生まれ
兵庫県師範学校(現・神戸大学)を卒業
安東聖空に師事
NHK教育テレビ出演「美をさぐる」、婦人百科かな指導(同82年、90年)
初の個展を神戸そごうで開催(以後、三越本店、日本橋髙島屋、兵庫県立美術館等
で開催)
書道香瓔会を創設
兵庫県文化賞受賞(97年神戸新聞平和賞受賞)
現代書道二十人展に出品(2010年辞退)
第24回日展で文部大臣賞受賞
日本藝術院賞受賞(同年日展理事、2000年常務理事となる)

 
     

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