彫刻

     
   
“生命力” “元気” “ユーモア” が藤森汎彫刻の表現テーマです。<br />
空間は美術家にとって開放と自由を意味します。空間は実材と同じく重要な表現要素です。二人の人物が立ち上がり、空間に手を広げる立像です。

“生命力” “元気” “ユーモア” が藤森汎彫刻の表現テーマです。<br />
空間は美術にとって、開放と自由を意味します。空間は実材(石木金属等)と同価の造形要素です。空間とブロンズ線構成の子供像や人物像を、軽快なリズムとユーモアのある造形で表現しています。
観る人に軽快なユーモアと元気を与える彫刻作品。空間と実材(マチエール)とに、同じ価値(バリュー)が有ると考えて、空間と実材とを対話させる作風をめざす。
立体像から余分な所を削り取ると空間が広がって、線と点が残る。“空間が持つ力”と“線が持つ力”がうまく拮抗して調和の取れる境目が有るはずだ。両者を突き詰めて境界を決める。空間をブロンズの線材と同価値の材料として活用し、軽快なタッチで“生き生きとした生命を造形する”。これが作者が追求するテーマである。

   

 
 

藤森 汎

FUJIMORI HAN

三軌会彫刻部会員
 
1940年
1959年
1963年
1964年
1967年
 
1970年
1972年
 
1988年
1993年

長野県生まれ。本名健司。
金属工芸家・小川正波に師事(77年まで)
東京都立大学(現・首都大学東京)を卒業
フランス国立美術大学に留学、彫刻家R・クーチュリエ教授に師事(68年まで)
プリ・ド・エコール賞受賞。
2人展をパリ・ギャラリーホワイエで開催
立動会彫刻展に会員として毎年出品(85年まで)
三軌会展に会員として毎年出品(現在に至る。この間、三軌会賞・会員優賞・
互井賞受賞)
個展を紀伊国屋画廊で開催(同95年、2007年)
第45回三軌会展で文部大臣奨励賞受賞
信州博覧会(松本平広域公園)に彫刻作品を出展

 
     

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