工芸

     
   

自らの主張を絶対的フォルムに具現化することで、表現していきたいと考えています。「用の美」を前提としたジュエリーという形をとりながらも、単なる装飾品で終わらない、人の心に強く訴えかける作品をつくることが出来たらと思っています。制作活動を通して、装飾美術の新しい姿を探究しております。
心の向かうまま夢中で土と戯れる度に、その奥深さに益々魅了されていく気持ちがいたします。立体としての造形美の中にも、自然と共存していく有機的な美しさを追究していきたいと考えております。これからも真摯に己の表現衝動と向き合い、自分らしい作品を生み出していく所存です。
土の持つ独特な風合いを生かしつつ、美術作品としての強固な存在感を大切にしていきたいと思います。無駄をそぎ落した簡潔なフォルムが生み出す静謐な造形、曲線の織りなす、どこから見ても鑑賞に堪えられる多面的な美しさを表現出来ればと考えております。作品を通して深い精神性や品格を表現出来るよう、努力したいと思います。
立体造形としての観点から、身につけた人をより美しく引き立てる形を創りながら、自己表現していきたいと考えています。光の移動、手の角度、体の動きが加わった時にどのように変化して見えるかを大切にし、立体造形美術として鑑賞に堪えられる作品を実用性を犠牲にする事なく具現化していきたいと思っております。

   

 
 

石川珂旦

ISHIKAWA KATAN

 
1949年東京都生まれ。
創作ジュエリー作家として個展を中心に制作発表を続け、横浜・岩崎ミュージアム、日本橋・三越本店、銀座・松屋、プランタン銀座、玉川高島屋、阪急うめだ本店、岡山・天満屋、広島・そごう、宇都宮・東武百貨店、仙台・藤崎、札幌・三越をはじめ全国各地で個展を開催している。

 
     

一覧へ戻る