彫刻

     
   
シスターテレサは40才近くの頃、最も貧しい人々のために働きなさいという神の声を聞き、還俗を求め還俗を許され、修道女の身分のまま市井に住み神に祈り、最も貧しい人々に限りなき奉仕を続け、かれらの魂の中に神を見い出したマザー・テレサという銀河宇宙のような広大な愛の魂の人の偉大な足跡の形態化をめざしました。

頭部の中心軸を含む陰陽形態は無意識を表わし、その周りの陰陽は意識・五感の感覚等を表わし、方向性が存在しています。陰陽の連続で出来た円周を平和と再生を願う永遠としてとらえ、頭部の三角柱空間形態は、頭と胴体が上から吊り上げられている様を示し、これは祈る姿勢の要領でもあり、総じて「わが永遠の祈り」と題しました。
基本に戻り、自分自身と作品を素直に見つめ直すように創りました。中心軸の部分に無意識を表わす陰陽を入れ、それに関わる左右部分(我)が陰と陽に分かれ、よく見るとそれが男と女に見え、その男女がキスをし、愛が見えたと思いましたので、作品として成立したと思い出品しました。

   

 
 

磐間宏起

IWAMA HIROYUKI

アート未来委員
 
1957年長野県生まれ。
矢崎虎夫、余鳳翔に師事、国際公募アート未来展に入選、97年第2回国際公募アート未来展で新人賞受賞、アート未来会友となる。
2006年第11回国際公募アート未来展で都議会議長賞を、翌07年第12回国際公募アート未来展で蓼科高原美術館矢崎虎夫記念館賞受賞、現在アート未来委員。

 
     

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