洋画

     
   

父親の赴任先、北海道釧路で物心ついた。昭和12年頃の釧路。<br />
これが心の原点にあるのか、北海道の、それも寂しい浜に魅かれ続けて、毎年描きに行っている。しかし70年余りも経った今、心の浜はほとんど残っていない。ある時など「こんな後れたとこを描かんでもいいべさ!」と土地の人に叱られたこともあった。


寂しい浜が好きだ。<br />
舟があって鳥がいる風景を求めて、80歳をこえた今も車で彷徨している。<br />
主に北海道の海辺を走るのだが、日本海沿岸も好きで行く。能登は良かった。この内能登の小漁村をスケッチしたが、村の名も知らず、聞きもせず、次へ急いだ。家へ帰って油絵にしたら、いい絵になった。<br />
何という名前の村か知りたい。

   

 
 

佐野正純

SANO MASAZUMI

大調和会委員
 
1929年
 
1992年
2005年
2008年
2010年
兵庫県生まれ
辻野典代、広田稔、山羽斌士に師事
大調和展佳作賞受賞(同94年、97年)
大調和展会員努力賞受賞
大調和展優秀賞受賞
大調和展会員佳作賞受賞
 
このほか、現在までに、個展開催は9回を数える

 
     

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