最近、戦後日本の前衛美術運動を紹介した展覧会が盛んだが、新潟県立近代美術館では現在、新潟現代美術家集団・GUNの活動に焦点を当てた展覧会が開催されている。
「GUN」は、全国に先駆けて誕生した現代美術館=長岡現代美術館の活動などを背景に、1967年に結成されたグループ。機関誌の発行や展覧会、シンポジウムの企画、ハプニングなどを積極的に展開した。特に1970年冬、新潟県十日町で行った「雪のイメージを変えるイベント」などで高い評価を残している。その後、正式な解散宣言はなされていないが、1975年をもって組織的な活動を終えている。本展では、GUNの結成前から解散後まで、オリジナル作品や資料を紹介し、当時の前衛美術運動の一端を検証している。
また、本展の開催を記念したシンポジウム 「地方と前衛」が、12月8日(土)14:30より、同館2階ギャラリーにて開かれる(聴講無料)。パネリストは、塩田純一(新潟市美術館館長)、丹治嘉彦(新潟大学教育学部芸術環境講座教授)、富井玲子(美術史家・翻訳家)、前山忠(美術家)、堀川紀夫(美術家)の各氏。司会は藤田裕彦・学芸課長が務める。本展とあわせて是非とも出かけてほしい。
GUN―新潟に前衛(アバンギャルド)があった頃
【会期】 2012年11月3日( 土・祝)~2013年1月14日(月・祝)
【会場】 新潟県立近代美術館(新潟県長岡市千秋3―278―14)
☎0258―28―4111
【開館時間】 9:00~17:00(入館は閉館30分前まで) 【休館】 月曜、祝日のとき翌日、12月28日~1月3日
【料金】 一般800円 大高生600円 中学生以下無料
【関連リンク】 新潟県立近代美術館