広島県呉市に生まれた日本画家・船田玉樹(1912~91)。生誕100年を迎え、関連する作家の作品も含む約230点からその全体像に迫る展覧会が、広島県立美術館で開催されている。(写真2点とも会場風景)
玉樹ははじめ、速水御舟に師事。御舟の死後は小林古径に師事し、端正な日本画表現を身につける。その後、38年に岩橋英遠、丸木位里らと「歴程美術協会」を結成し、日本画における前衛的な表現を追求。晩年まで制作に専心し、数多くの作品をのこした。
目を射るような大胆さが印象的な「花の夕」(写真上)をはじめ、山水画、扇面図、河童の連作など、変転し深化し続けた作風をたどることができる。東京会場(練馬区立美術館)よりも展示スペース、出品数ともに拡大した見ごたえある展覧。2月6日(水)からは後期展示となる。
【会期】 2013年1月21日(月)~2月20日(水)
【会場】 広島県立美術館(広島市中区上幟町2-22)
☎082-221-6246
【休館】 会期中無休
【開館時間】 9:00~17:00(金曜のみ19:00まで、入館は閉館30分前まで)
【料金】 一般1000円 高・大学生600円 小・中学生400円
【関連リンク】 広島県立美術館 公式ホームページ