日展評議員、東京藝術大学教授として活躍し、今年4月開催の第52回日本現代工芸美術展で最高賞の内閣総理大臣賞を受賞した漆芸作家・三田村有純(1949年東京都生まれ)。作家にとっては27回目、和光では6年ぶり9回目となる個展が開かれる。
三田村は、重ね研ぎ出し蒔絵や漆天目蒔絵など、独自の技法のほか多様な漆の技を駆使しながら、絶えず新しい表現に挑戦してきた。
今展では、一日の中でも日の光や月の明かりで無限に変化する「きらめき」をテーマに、大地から天空へと広がる悠久の世界をイメージした立体や壁面作品、箱、漆器、花器、器に加え、新しい趣向の屏風や漆版画など80余点が出品される。
朝になり日の光が満ちると、形が存在を主張し、無限に変わるきらめきの 色が現れます。
大地には多様な可能性が輝きます。
夜になり月の光を浴びると、豊かなエネルギーが満ちて、夢幻の静かな世 界が見えてきます。
天空には遥かな宇宙がきらめきます。
一日一日の気配の変化を肌で感じ、木を彫り、漆を何層にも塗り重ねて形を作り上げ、更に漆で絵を描いて金粉を蒔き、研ぎ、磨きあげます。
漆と金の輝きで、様々な「きらめき」を表現 したく思います。 三田村有純
きらめき 三田村有純漆芸展 2013
【会期】2013年5月2日(木)~8日(水)
【会場】 和光本館6階 和光ホール
(東京都中央区銀座4-5-11)
☎03-3562-2111
【開廊時間】 10:30~19:00 (最終日は17:00まで)
【休廊】 無休
【料金】 無料
【関連リンク】 和光