つるりとした肌合いに精緻な描写。印刷では伝わらない繊細にして卓越したマチエールが魅力の安藤正子(1976年愛知県生まれ、愛知県立芸術大学大学院修了)。
安藤は自身の感覚を大切に、時に追われることなくイメージをゆっくりと育む。モチーフは子どもや動物、昆虫や草花といった生き物たち。鉛筆画、油彩画のみを制作し、これまでの発表作は10点ほどと非常に寡作である。
美術館では初個展となる今展は、2004年の個展(小山登美夫ギャラリー)以降、描きためてきた未発表作12点を含む全19作品を展覧。その画力が高く評価される安藤の、実作をまとまって鑑賞する貴重な機会となる。
【会期】 2012年7月12日(木)~8月19日(日)
【会場】 原美術館(東京都品川区北品川4-7-25)
☎ 03-3445-0651【休館】月曜
【開館時間】 11:00~17:00(水曜のみ20:00まで、入館は閉館30分前まで)
【料金】一般1000円 大高生700円 小中生500円
【関連リンク】 原美術館公式ホームページ 展覧会関連ページ
「新美術新聞」2012年8月1・11日号(第1287号)2面より