京都工芸繊維大学の前身校の一つである京都高等工芸学校。同校は近代化の流れの中で京都の伝統工芸・伝統産業を支える技術研究および教育の場だった。
今展ではろうけつ染の復活、染色技術や技法の研究で京都の染色産業に大きく貢献した2代目校長・鶴巻鶴一(1873~1942)の作品と業績を中心に同校色染科の研究実績を紹介。
また京都を代表する型絵染作家・中堂憲一(1921~1991)の代表作品に加え、型紙・下絵類も展示することで京都の染色芸術の世界を味わうことができる。
なお、今展は京都工芸繊維大学が文化庁より「平成25年度大学を活用した文化芸術推進事業」として助成を受け開設したアートマネージャー養成講座の受講生による初の展覧会となっている。
【会期】 1月14日(火)~2月28日(金)
【会場】 京都工芸繊維大学美術工芸資料館 (京都市左京区松ヶ崎橋上町) ☎075-724-7924
【休館】 日曜・祝日・2月25日(火)・26日(水)
【開館時間】 10:00~17:00 (入館は閉館30分前まで)
【料金】 一般200円 大学生150円 高校生以下無料
【同時開催】「未来の途中―美術・工芸・デザインの新鋭12人展―」 (会期・会場・休館日・料金ともに同上)
【関連リンク】 京都工芸繊維大学美術工芸資料館
「新美術新聞」2014年2月1日号(第1334号)1面より