【ニュース】 「ヨコハマトリエンナーレ2014」 第4回記者会見 開催

2014年04月24日 16:23 カテゴリ:最新のニュース

 

第2弾参加作家55組、創造界隈拠点連携プログラムを発表

〈前売券は4月25日から7月31日まで販売〉

 

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今夏開催される「ヨコハマトリエンナーレ2014」の第4回記者会見が、4月22日、横浜市・みなとみらいの横浜美術館にて実施された。今回は、横浜トリエンナーレ組織委員会委員長・横浜美術館館長の逢坂恵理子氏、アーティスティックディレクターを務める美術家・森村泰昌氏、参加作家の笠原恵実子氏、トヨダ ヒトシ氏が登壇。展覧会の全容や第2弾となる参加作家55組の紹介、創造都市横浜を代表するアートNPOや同時期に開催される国際展との連携などについて発表がなされた。

 

今展は、レイ・ブラッドベリ『華氏451』に着想を得た「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」をテーマとする。昨年末に行われた第3回記者発表においては、5章構成による展覧会として発表されたが、最終的には序章にはじまる全11章の展覧会となることが決定された。森村氏は「さながら『ガリバー旅行記』のように忘却の海に浮かぶ11の島を巡る旅。あるいは、11の章がある1冊の書物を読むような体験を、来場者に楽しんでほしい」と語った。最終的な参加作家は約65組、70人を超える作家の参加を予定している。各章と参加作家については以下。

 

[美術館前の序章]

<アンモニュメンタルなモニュメント>

参加作家:ヴィム・デルボア(ベルギー)、ギムホンソック(韓国)

 

[グランドギャラリーの序章]

<世界の中心にはなにがある?>

参加作家:マイケル・ランディ(イギリス)

 

[横浜美術館]

<第1話:沈黙とささやきに耳をかたむける>

参加作家:カジミール・マレーヴィチ(ロシア帝国/現・ウクライナ)、アグネス・マーティン(カナダ)、ブリンキー・パレルモ(ドイツ)、ジョシュ・スミス(アメリカ)、カルメロ・ベルメホ(スペイン)、木村浩(兵庫)、ルネ・マグリット(ベルギー)、マルセル・ブルータス(ベルギー)、ヴィヤ・セルミンス(ラトビア)、イザ・ゲンツケン(ドイツ)、フェリックス・ゴンザレス=トレス(キューバ)、村上友晴(福島)、イアン・ウィルソン(南アフリカ)

 

<第2話:漂流する教室にであう>

参加作家:釜ヶ崎芸術大学(大阪)

 

<第3話:華氏451はいかに芸術にあらわれたか>

参加作家:『Moe Nai Ko To Ba』(レイ・ブラッドベリ『華氏451度』へのオマージュとして制作される“世界でただ一冊の本”)、大谷芳久コレクション、松本竣介(東京)、奈良原一高(福岡)、エリック・ボードレール(アメリカ)、ドラ・ガルシア(スペイン)、マイケル・ラコウィッツ(アメリカ)、エドワード&ナンシー・キーンホルツ(アメリカ)

 

<第4話:たった独りで世界と格闘する重労働>

参加作家:福岡道雄(大阪)、中平卓馬(東京)、アリギエロ・ボエッティ(イタリア)、張恩利/ザン・エンリ(中国)、毛利悠子(神奈川)、サイモン・スターリング(イギリス)、吉村益信(大分)、和田昌宏(東京)

 

<第5話:非人称の漂流(仮題)>

参加作家:林剛+中塚裕子「法と正座・Turn Coat / Turn Court」

 

<第6話:おそるべき子供たちの独り芝居>

参加作家:ジョゼフ・コーネル(アメリカ)、坂上チユキ、松井智恵(大阪)、アリーナ・シャポツニコフ(ポーランド)、ピエール・モリニエ(フランス)、アンディ・ウォーホル(アメリカ)、グレゴール・シュナイダー(ドイツ)

 

<第7話:光にむかって消滅する>

参加作家:三嶋安住+三嶋つり恵(京都)

 

[周辺会場]

<第8話:漂流を招き入れる旅、漂流を映しこむ海>

参加作家:高山明(埼玉)、トヨダ ヒトシ(アメリカ)

 

[横浜美術館/新港ピア]

<第9話:「華氏451度」を奏でる(仮題)>

「札幌国際芸術祭2014」(7月19日(土)~9月28日(日))に関連するイベントを開催予定。

 

<第10話:洪水のあと(仮題)>

「第5回福岡アジア美術トリエンナーレ 2014」(9月6日(土)~11月30日(日))関連展示。

「忘却の海」に合わせて、福岡アジア美術トリエンナーレ(FT)の過去の参加作家(キム・ソンヨン、チェン・ジエレン、ヤスミン・コビール、ハァ・ユンチャン、ディン・キュー・レ)の作品、第5回展参加のキリ・ダレナの作品、およびFT関連資料を展示する予定。

 

[新港ピア]

<第11話:忘却の海に漂う>

参加作家:やなぎみわ(兵庫)、土田ヒロミ(福井)、殿敷侃(広島)、メルヴィン・モティ(オランダ)、バス・ヤン・アデル(オランダ)、ジャック・ゴールドスタイン(カナダ)、アナ・メンディエータ(キューバ)、アクラム・ザタリ(レバノン)、イライアス・ハンセン(アメリカ)、ヤン・ヴォー(ベトナム)、笠原恵実子(東京)、葛西絵里香(神奈川)、キム・ヨンイク(韓国)、松澤宥(長野)、大竹伸朗(東京)、日埜直彦(茨城)

 

4また、横浜臨海部の歴史的建造物や倉庫、空きオフィスなどを創造的活動の場に転用し、アーティストやクリエイターの活動を発信する5拠点(BankART Stuido NYK、初黄・日ノ出町地区、象の鼻テラス、急な坂スタジオ、ヨコハマ創造都市センター)が同時期に開催するプログラムを「創造界隈拠点連携プログラム」として位置づけ、チケット連携をはじめ、会場間無料バスの運行や広報を通じた連携を行う。

 

■ BankART Studio NYK (HP

「東アジアの夢~続・朝鮮通信使の新たなる展開とランドマークプロジェクトV』」8月1日(金)~11月3日(月・祝)

■ 初黄・日ノ出町地区 (HP

「仮想のコミュニティ アジア―黄金町バザール2014」8月1日(金)~11月3日(月・祝)

■ 象の鼻テラス (HP

「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014」8月1日(金)~11月3日(月・祝)

■ 急な坂スタジオ (HP

「急な坂スタジオ×マームとジプシー『歩行と移動』」9月1日(月)~30日(火)

■ ヨコハマ創造都市センター (YCC) (HP

アーティストがプロデュースするカフェ&ラウンジ「Find ASIA」8月1日(金)~11月3日(月・祝)

 

2<[美術館前の序章]:アンモニュメンタルなモニュメント>の参加作家 ヴィム・デルボアがビデオメッセージを寄せた。バロックやゴシックといった古典的な芸術様式に倣う一方で、ブランドロゴや排泄物など、消費社会のシンボルをモティーフに、美と醜、性と生、伝統と現代を融合した挑発的な作品を発表し続けるデルボアは、今展では横浜美術館屋外に長さ20メートルのゴシックスタイルの「低床トレーラー」を展示する。

 

3xxxx笠原恵実子は、10年間に渡り世界各地の教会を旅して献金箱を撮影した写真と、そのフィールドリサーチをもとに制作した彫刻作品で構成するインスタレーション「オファリ ング」を展示。また、トヨダ ヒトシは何気ない日常をとらえた写真を撮影するが、プリントを一切せず、スライドショーによる映像として作品化。物体としての痕跡を残さず、記憶をたどるような作品世界を提示する。

 

7今回の大きなキーワードの一つである「子ども」。今回は「本格的な展覧会を子どもにみせる」をテーマに、小中高生を対象とした教育プログラム「夏の教室」を開催するほか、公式カタログとは別の子ども用カタログの制作、森村氏による音声ガイドの実施などが検討されている。

 

「ヨコハマトリエンナーレ2014」は8月1日(金)から11月3日(月・祝)まで、横浜美術館・新港ピアを会場に開催(89日間)。4月25日(金)より、前売り券が鉄道駅売店、各種プレイガイド等で販売される。

「ヨコハマトリエンナーレ2014」チケット情報

 

 

[ ヨコハマトリエンナーレ2014「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」 ]

【会期】 2014年8月1日(金)~11月3日(月・祝) [89日間]

【会場】 横浜美術館(横浜市西区みなとみらい3-4-1)☎045―663―7232 / 新港ピア(新港ふ頭展示施設)(横浜市中区新港2-5)

【休場】 第1・3木曜日

【開場時間】 10:00~18:00

※ 8月9日(土)、9月13日(土)、10月11日(土)、11月1日(土)は20:00まで

【料金】

〈連携セット券〉 一般2,400円 大学・専門学校生1,800円 高校生1,400円

※ヨコハマトリエンナーレ2014と各連携会場のフリーパス(会期中有効)

〈単体券〉 一般1,800円 大学・専門学校生1,200円 高校生800円

 

【関連リンク】 ヨコハマトリエンナーレ2014

【関連ページ】 [ときの人] 美術家 森村泰昌さん

 

 


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