京都市と基本協定を締結
学校法人二本松学院(新谷秀一理事長)と京都市は5月13日、同市東山区の元京都市立貞教小学校跡地における京都美術工芸大学(河野元昭学長)の「東山キャンパス」開設に関する基本協定を締結した。今回の協定は京都市が創設した「学校跡地に係る市民等提案制度」に対して同法人からの提案を受け、実現したもの。
新キャンパスは2017年4月のオープンを予定しており、延べ約1万平方メートル、定員400人に対応する校舎を新設、市民も利用可能なホールも備えるという。現存する校舎の利用に関しては今後、市や自治体と協議される。同キャンパスは近隣に三十三間堂や京都国立博物館などがあり、新谷理事長は「理想的な教育環境」と述べた。
また10年後には隣接する下京区に京都市立芸術大学の移転が計画されており、一帯が芸術の一大拠点となることが予想される。
京都美術工芸大学は2012年に開学、南丹市に位置する園部キャンパスには工芸学部が設置されており、美術工芸や文化財修復、建築、工芸デザインなど4コースがある。
「新美術新聞」2014年6月1日号(第1345号)2面より