2014年7月1日、集団的自衛権の行使容認が閣議決定された。この事実に対し、「美術になにが可能か」を問う展覧会が開催される。呼びかけ人は美術批評家で沖縄県立芸術大学准教授の土屋誠一氏。
同展は作品やステートメントそれ自体によって「反戦」のメッセージを発するものではなく、展示という発表行為で個々の自立した表現者が、名前を連ねることを求める。
「展覧会」をする理由について土屋氏は呼びかけ文の中で『特定の場所を一定期間占め、そこで自らの表現行為を発信するという、ほかの芸術ジャンルにはない手段があります。ゆえに、意見広告やデモ行動や署名活動(もちろん、それらを否定するものではないにせよ)ではなく、あえて「展覧会」として世に問うべきなのではないでしょうか』としている。
アンデパンダン形式の同展ではTwitterを通じて広く美術関係者に参加を募り、50名以上の作家を含む65名が参加。美術と社会は無関係ではない、ということを改めて考える場となるだろう。
参加作家
青山悟、浅見貴子、飯沼英樹、池田剛介、石川竜之介、出津京子、伊藤敦、内海聖史、内山依津花、梅津庸一、浦田健二、荻野僚介、海津研、利部志穂、嘉手苅志朗、金藤みなみ、工藤春香、小池一子、酒井貴史、阪田清子、櫻川豊敏、佐々木健、佐々木優、佐々木友輔、佐藤純也、志水佑、Sin_g、super-KIKI、鈴木純平、鈴木一琥、snAwk、五月女哲平、高橋耕平、武谷大介、田中功起、辻野絵美利、豊嶋康子、中山二郎、西尾祐馬、西尾美也、福永大輔、BO-JW、前野智彦、マエノマサキ、眞島竜男、マダムかよこ、水谷一、三田健志、ミヤギフトシ、ムカイヤマ達也、柳井信乃、山際妙、山極満博、吉田和貴、与那覇大智、リュ・スンウォン(敬称略、五十音順)
【会期】9月25日(木)~29日(月)
【会場】SNOW Contemporary(東京都世田谷区2-30-20) TEL 050-1148-7964
【休廊】無休
【開廊】12:00~20:00
【料金】無料
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