石川県立美術館は、昭和34年の旧館開館以来、石川県の美術文化の継承と発展を担い、活発な美術館活動を推進してきた。その50年を超える活動の中で、すぐれた美術作品の収集を積極的に行い、今日では約3000点のコレクションを形成するに至っている。
とりわけ、藩政時代より伝統技術が受け継がれてきた工芸の分野においては、陶磁、漆工、染織、金工、木竹工など、あらゆるジャンルにわたって高い水準をもつ内容となっている。来春に予定される北陸新幹線開業のプレ企画として、あらためて石川の工芸のすばらしさを紹介する今展では、近現代工芸のコレクション約1000点の中から選りすぐった優品に、寄託作品や県内の個人、機関が所蔵している名品をまじえた120作家、138点が、石川の近現代工芸の流れが概観できるように制作された時代に沿って展示される。
また、松田権六の大作「蓬萊之棚」は、四方から鑑賞できるように特設台に展示、個人所蔵の前大峰の大作も初公開される。
【会期】9月27日(土)~10月26日(日)
【会場】石川県立美術館(石川県金沢市出羽町2-1) TEL 076-231-7580
【休館】無休
【開館】9:30~18:00(入館は閉館30分前まで)
【料金】一般800円 大学生600円 小中高生200円
【関連リンク】石川県立美術館