【姫路市立美術館】現代郷土作家展~藤原向意・松田一戯・清水浄・東影智裕 生きるものたちへ

2014年11月05日 19:01 カテゴリ:最新の展覧会情報

 

播磨と但馬にゆかりのある作家4人を展覧

 

姫路市立美術館が1986年度より地元の姫路や播磨で活動する作家を紹介することを目的に開催している「現代郷土作家展」。2003年度からは美術館の選定による少数の作家の展覧会として開催されている。今展は「生きるものたちへ」をテーマに播磨と但馬にゆかりの作家4人を紹介する。

 

今回選ばれた4作家は人間の生活が環境や気候に大きな影響を及ぼしている現代において、生きるものたちの姿を見つめ、制作を続けている。その表現はインスタレーション、木彫、アッサンブラージュなど多岐にわたるが、それぞれが作品を通して伝えるメッセージは同時代に生きる私たちの心を照らす。

 

〈出品作家〉

 

藤原向意(ふじわら・さきお)

1932年兵庫県加古川市生まれ。武蔵野美術大学卒業。1960年二紀会同人となる。このころから木版画を始め、その後プレス機で廃品を版画に刷り込むようになる。1992年頃から紙粘土とともに板や太い木の枝が制作に使われ始める。どこか原始的なイメージを作品に施し、アニミズム的な生命力にあふれた作品を生み出している。

 

(左)藤原向意「動物記(22)」  2009年
(右)藤原向意「動物記 14 -9」 2014年

 

松田一戯(まつだ・かずき)

1946年兵庫県養父市生まれ。木彫による神や精霊を思いおこさせるような、物語性のある作品を制作。最近では郷土の芸術文化普及活動にも力を入れている。2004年兵庫県文化功労賞受賞。

 

(左)松田一戯「鬼に会いに行く」 2013年
(右)松田一戯「犬神」 2000年

 

清水浄(しみず・きよし)

1952年兵庫県佐用郡生まれ。1974年金沢美術工芸大学卒業。1982年より、関西各地で個展・グループ展を開催する。今回は天井から睡蓮の葉や船を吊るすインスタレーションにより、空中を浮遊するようなイメージを表現している。2003年に第25回姫路市芸術文化賞・芸術賞受賞。

 

清水浄「ボートのつくり方」  2011年 ※参考図版

 

 

東影智裕(ひがしかげ・ともひろ)

1978年兵庫県高砂市生まれ。2004年武蔵野美術学園版画コース研究課程修了。生と死の狭間、境界、動くことのない存在として、動物の頭部だけの作品をリアルな造形で制作している。2013年「第8回タグボート・アワード」審査特別賞受賞。

 

東影智裕 「侵食Ⅰ」 2013年

 

【会期】11月15日(土)~12月23日(火・祝)

【会場】姫路市立美術館(姫路市本町68-25) TEL 079-222-2288

【休館】月曜、11月25日(火) ※ただし、11月24日(月・祝)は開館

【開館】10:00~17:00(入場は閉館30分前まで)

【料金】一般800円 高校・大学生500円 小・中学生200円

【関連リンク】姫路市立美術館

 


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