東京駅の変遷を辿る
2014年12月20日に開業100周年を迎える東京駅。これを記念し、東京駅内に位置する東京ステーションギャラリーでは東京駅開業百年記念「東京駅100年の記憶」が開催されている。
日本近代の歴史とともに歩んできた東京駅は、関東大震災、原敬首相の暗殺、東京大空襲といった歴史上の出来事とともに、出会いと別れの場として、また生活の一コマとして、多くの人々の記憶に残る存在。今展は近代建築史や絵画、写真、文学など、さまざまな視点から1世紀にわたる東京駅の記憶に光を当て、その文化的な意義を再検証しようとするもの。
会場はプロローグの「辰野金吾と東京駅」から始まり、「丸の内の100年」、「東京駅の100年」、「記憶の中の東京駅」、そしてエピローグの「これからの100年」からなる5部構成。会場では鹿児島大学・京都工芸繊維大学・日本大学の学生による東京駅を含む丸の内の変遷がジオラマで展示。東京駅が開業した1914年、1964年、そして2014年という3つの時代を立体的に俯瞰し、その変遷を視覚的に辿ることができる。
また連動企画として鉄道博物館と旧新橋停車場 鉄道歴史展示室においても、東京駅100周年にちなんだ企画展が開催されている。
【会期】12月13日(土)~2015年3月1日(日)
【会場】東京ステーションギャラリー(東京都千代田区丸の内1-9-1) TEL 03-3212-2485
【休館】月曜(1月12日を除く)、12月29日(月)~1月1日(木・祝)、1月13日(火)
【開館】10:00~18:00(金曜(1月2日を除く)は20:00まで、入館は閉館30分前まで)
【料金】一般900円 高校・大学生700円 中学生以下無料
【関連リンク】東京ステーションギャラリー
■記念シンポジウム 東京駅の保存・復原と日本近代建築の100年
【日時】12月21日(日) 14:00~17:00(開場13:30)
【会場】工学院大学新宿校舎 A0652教室
【パネリスト】田原幸夫(ジェイアール東日本建築設計事務所、京都工芸繊維大学特任教授)、松隈洋(京都工芸繊維大学教授)、 鯵坂徹(鹿児島大学教授)、廣田直行(日本大学教授)
【モデレーター】大内田史郎(工学院大学准教授)
【参加費】無料(先着170名)
【共催=工学院大学建築学部】
■連動企画「東京駅開業100周年記念展 100年のプロローグ」
【会期】11月22日(土)~2015年2月16日(月)
【会場】鉄道博物館(さいたま市大宮区大成町3-47) TEL 048-651-0088
【関連リンク】鉄道博物館
■連動企画「東京駅開業とその時代」
【会期】12月9日(火)~2015年3月22日(日)
【会場】旧新橋停車場 鉄道歴史展示室(東京都港区東新橋1-5-3) TEL 03-3572-1872
【関連リンク】旧新橋停車場 鉄道歴史展示室
■TOKYO STATION 100 YEARS “Tokyo Colors.”
12月1日からグランルーフで開催中の“Tokyo Colors.”では、19 日(金)・20 日(土)の 2 日間限定で特別演出を開催。約 15 分に1回、4 分程度、グランルーフを象徴する大きな屋根へ光を投影し、デッキ上の 3,000 本以上の LED カラーバー、サウンドと合わせて、輝かしい未来への出発を表現する。
【日時】19 日(金)・20日(土)の 2 日間、17 時頃~23時の間、約 15 分に1回実施
【関連記事】寄稿:「美術、建築、文学から、魅力に迫る」(冨田章 東京ステーションギャラリー館長)