絵画者 中村宏展
自らを「絵画者」と名乗り、1950年代からおよそ60年にわたり、「ルポルタージュ絵画」、「観念絵画」、「タブロオ機械」など独自の方法論を展開し、絵画が否定された時代においても揺るぎなく自らの絵画表現を切り開いてきた中村宏(1932年静岡県生まれ)。その全貌を振り返る回顧展が故郷である浜松市美術館で開催されている。
2012年にはニューヨーク近代美術館で開催された「Tokyo 1955–1970: A New Avant-Garde」において、戦後の日本の美術史を代表する作家の一人として紹介され、国内においても東京国立近代美術館、森美術館など数多くの美術館で取り上げられている中村。その作品には故郷・浜松が原風景となったものも数多くあるという。
今展では浜松市美術館所蔵作品のほか、東京国立近代美術館など日本各地の美術館に所蔵されている作品、また作家所蔵の作品から、表現の変化が見られる各時代の代表的な作品67点を紹介。大学時代に描いた作品から、最新作である「消失点」シリーズにいたる作品を7つの章に分けて展示することで、その画風の変遷を紹介し、絵画者・中村宏の全貌に迫る。
なお、同時期に東京・銀座のGallery 58では中村の60~80年代の活動に焦点を当てた個展「中村宏展 1960-80年代」も開催される。こちらもあわせてチェックしたい。
【会期】2015年2月14日(土)~3月29日(日)
【会場】浜松市美術館(静岡県浜松市中区松城町100-1) TEL 053-454-6801
【休館】月曜
【開館】9:30~17:00(入館は閉館30分前まで) ※2月14日は10:00より開館
【料金】一般1,000円 高校・大学・専門学校生600円 中学生以下無料
【関連リンク】浜松市美術館
■アーティストトーク
【日時】3月8日(日) 14:00~15:30
【会場】美術館展示室
【料金】無料 ※要観覧料
【定員】50名程度 ※事前申込不要
◎同時期開催「中村宏展 1960-80年代」
【会期】2015年2月23日(月)~3月7日(土)
【会場】Gallery 58(東京都中央区銀座4-4-13 琉映ビル4階) TEL 03-3561-9177
【休廊】日曜
【開廊】12:00~19:00
【料金】無料