identityXI – POST CONFLICT – curated by Bradley McCallum-
ncaの所属作家であるブラッドレー・マッカラムによる企画展「identityXI – POST CONFLICT – curated by Bradley McCallum-」が開催される。今展のテーマとなるのは政治的に糾弾された状況下におけるアイデンティティと紛争。マッカラムは、説明責任の問題について鑑賞者に考えさせる国際的なアーティストの作品を集めることで、芸術が社会政治的(ソシオポリティカル)な意識や重要な反応を促進するものとして用いられる可能性について検討を促す。
参加作家はアイ・ウェイウェイ、潘逸舟、ジェニー・ホルツァー、ピーター・ヒューゴ、マッカラム&タリー、ラナ・メシック、リチャード・モス、ダーポ・レオ、クリエイティブ・コート。また展覧会初日には国際刑事裁判所被害者信託基金理事長で元カンボジア特別法廷最高裁判部国際判事の野口元郎氏を招いたスペシャル・トークイベントも予定されている。
■マッカラムによるステイトメント(一部抜粋)
「ポスト・コンフリクト」は、紛争の終わりと、開発援助や再建、説明責任の新しい時代の始まりを示すために、国際的な回復と正義のコミュニティにおいて用いられる一つの概念です。しかし、紛争「以後」を示す時間の長さは、一定ではなく、脆く、そして過渡的な正義の問題から市民社会の再建に至るまで、多様な挑戦の連続を含んでいます。問題や地域、政治とタイミングはすべてまちまちであるとはいえ、理解できない人間の虐待を扱い、不正義を自己分析の機会とし、視覚的・詩的な方法で私たちの注意を集中させる芸術の力は不変のまま存続します。
本展は、アーティストが過激な紛争、権力の濫用、国際関係といった状況に応えた、それぞれの異なる方法を強調します。ある者は政治的かかわりのある仕事に長期にわたって従事し、またある者は虐待の一つの例を扱います。ある者は国の役割に疑問を持ち、またある者は許しと和解についてのより個人的な影響力を探究します。
【会期】2015年3月6(金)~4月18日(土)
【会場】nca | nichido contemporary art(東京都中央区八丁堀4-3-3 B1) TEL 03-3555-2140
【休廊】日・月曜・祝日
【開廊】11:00~19:00
【料金】無料
【関連リンク】nca | nichido contemporary art
■レセプション ※ブラッドレー・マッカラムが来日
【日時】3月6日(金) 18:00 ~20:00
■スペシャル・トークイベント
【日時】3月6日(金) 19:00~
【ゲスト】野口元郎氏(国際刑事裁判所被害者信託基金理事長、元カンボジア特別法廷最高裁判部国際判事)