来年秋に本オープンする新しい「秋田県立美術館」は、竣工を迎え、現在美術品を展示・保存するための館内空気質の一定化を待つ状態。その間、安藤忠雄建築の魅力を堪能してもらおうと、7月21日暫定オープンし、施設を無料開放している。
新秋田県立美術館は、平野政吉コレクションの藤田嗣治作品を軸に構成され、秋田の春夏秋冬の行事が描かれた藤田の大作「秋田の行事」(1937年、高3・65×幅20・5メートル)がメイン展示。現美術館の大空間を引き継ぎ上階デッキからも鑑賞できる構造となった。1階に県民ギャラリー、2階が「秋田の行事」の大壁画ギャラリー、カフェ、ショップ、ライブラリー、3階がギャラリー1・2となる。
現在1階県民ギャラリーでは各市町村の自然や文化等を紹介する「市町村美の競宴」(~10月15日)、3階ギャラリー1では安藤忠雄氏の設計コンセプト、デッサン、模型等を展示中。今後様々なイベントを予定、「スタジオジブリ・レイアウト展」(2012年11月17日~2013年1月27日、有料)が企画されている。
【関連リンク】 秋田県立美術館
「新美術新聞」2012年8月21日号(第1288号)3面より