日本を代表する彫刻賞「平櫛田中賞」に木彫作家の黒蕨壮

2015年04月17日 14:53 カテゴリ:最新のニュース

日本を代表する彫刻賞である「平櫛田中賞」(岡山県井原市主管)の第27回受賞者に、木彫作家の黒蕨 壮(くろわらび・そう)が選ばれた。

 

2x黒蕨 壮は1951年鹿児島県生まれ、名古屋市在住。日本電子計算学院名古屋校を卒業後、堀内正和(1911~2001)に師事し、第1回現代日本木彫フェスティバル(1988)、木の造形旭川大賞展(1996)で大賞を受賞。個展やグループ展を中心に、職人的な技巧と他にない独特な発想から生み出される具象彫刻を発表している。受賞理由は「木彫の魅力を最大限に活かし、人間と彫刻との関係を真摯に追求した造形に対して」。

 

平櫛田中賞は、107歳の天寿を全うするまで芸術の理想を追求し続け、近代彫刻界に偉大な足跡を残した平櫛田中(1872~1979)が、百寿の記念に寄附した浄財を元に創設されたもの。中原悌二郎賞と並び日本を代表する彫刻賞として知られている。選考委員は市川政憲、江口週、海老塚耕一、鍵岡正謹、岸桂子、酒井忠康、澄川喜一、長谷川三郎、深井隆、水沢勉、峯田敏郎、山縣壽夫(50音順)。

 

受賞記念展は、10月2日から11月29日まで井原市立 田中美術館(予定)、2016年1月20日から26日まで日本橋髙島屋6階美術画廊にて開催される。

 

 

【関連リンク】井原市立 田中美術館

 


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