モネやルノワールからマティスまで―「デトロイト美術館展 大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち」

2015年08月05日 16:37 カテゴリ:最新のニュース

 

 

米国を代表する美術館のひとつ、デトロイト美術館の名品を集めた「デトロイト美術館展 ~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~」が、愛知県の豊田市美術館を皮切りに全国3会場を巡回する。

 

デトロイト美術館(Detroit Institute of Arts、通称DIA)は、1885年に開館。フォード、GMなど、車の町として知られるデトロイトのもうひとつの「顔」であり、古代エジプト美術から現代美術まで65,000点以上の作品を所蔵、年間約60万人が訪れるアメリカ屈指の美術館である。なかでも印象派、ポスト印象派のコレクションは有名で、米国で初めてゴッホやマティスの作品を購入したことでも知られている。しかし、2013年7月、市の財政が破綻。深刻な財政難により収蔵美術品が売却される可能性も取り沙汰されたが、国内外の資金援助により、美術品は売却されることなく存続した。

 

日本を代表する車の町・豊田市は、デトロイト市と姉妹都市を締結して今年で55周年。また、同市の財政難の際には、自動車関連を中心とした現地の日系企業が美術館を支援した。今展のスタートが豊田市美術館からなのは、このような背景から。

 

今展には、ヨーロッパからアメリカまで最初に大西洋を渡ったゴッホの「自画像」、マティスの「窓」をはじめ、モネ、ドガ、ルノワール、ゴーギャン、セザンヌ、モディリアーニ、ピカソほか、19世紀後半~20世紀にかけて名を馳せたヨーロッパ絵画の巨匠たちの名作が一挙に来日。ピカソの名作「読書する少女」など、全52点中15点が日本初公開という多くの美術ファンにとってたまらない展覧会となるだろう。

 

 

【会期】2016年4月27日(水)~6月26日(日)

【会場】豊田市美術館(愛知県豊田市小坂本町8-5-1)

【TEL】0565-34-6748

【休館】月曜、ただし5月2日(月)は開館

【開館】10:00~17:30(入場は17:00まで)

【料金】一般1,400円 高・大学生1,100円 小・中学生無料

【巡回】2016年7月9日(土)~9月25日(日):大阪市立美術館
【巡回】2016年10月7日(金)~2017年1月22日(日):上野の森美術館

 

【関連リンク】「デトロイト美術館展」オフィシャルHP

 


関連記事

その他の記事