開館20周年にあわせてバリアフリー化を含むリニューアル工事を実施していた豊田市美術館(村田眞宏館長)が、いよいよ10月10日にリニューアルオープン。展覧会を含む記念企画がこのたび発表された。
リニューアルオープンに際して、同館では館の3大特徴である「コレクション」「建築」「教育普及」をテーマとした展覧会やイベントを開催する。まず、前期(10月10日~12月6日)には、所蔵作家であるフランスの現代作家「ソフィ・カル 最後のとき/最初のとき」を、後期(12月19日~2016年4月3日)には、1年間のワークショップでできた花や植物が庭のように組みあがる「山口啓介|カナリア」という2つの企画展を開催。また、美術館のコレクションと豊田という場所の時間を写真資料も介して交差させる「わたしたちのすがた、いのちのゆくえ―この街の100年と、美術館の20年」、河原温の1ヵ月分の日付絵画とコレクションを隣り合わせ、時間、意識、歴史、芸術といった人間にとって根源的な問いを内省する「時と意識‐日付絵画とコレクション」という、これまでの、そしてこれからの美術館を考える、時をテーマにした2つのコレクション展にも注目したい。
そのほか、同館を設計した谷口吉生と一昨年文化功労者として顕彰された槇文彦による特別対談や音楽、ダンス、ワークショップなど、約2ヵ月間にわたって記念イベントを開催。生まれ変わった新たな美術館を様々な形で紹介する。展示および関連イベントの詳細は館HPを参照のこと。
前期展示:2015年10月10日(土)~12月6日(日)
■「ソフィ・カル 最後のとき/最初のとき」(展示室1-4)
【料金】一般800円 高校・大学生500円 中学生以下無料
■「開館20周年記念コレクション展Ⅰ:わたしたちのすがた、いのちのゆくえ ―この街の100年と、美術館の20年」(展示室8、美術館ギャラリー)
■「牧野義雄」(展示室5)
【料金】一般300円 高校・大学生200円 中学生以下無料
■「下道基行」(図書閲覧室:~2016年4月3日(日))
後期展示:2015年12月19日(土)~2016年4月3日(日)
■「山口啓介|カナリア」(展示室1-4、アトリウム)
【料金】一般800円 高校・大学生500円 中学生以下無料
■「開館20周年記念コレクション展Ⅱ:時と意識-日付絵画とコレクション」(展示室8)
■「藤井達吉-紙の仕事と小原和紙」(展示室5)
■「新収蔵品展」(美術館ギャラリー:~2016年1月24日(日))
【料金】一般300円 高校・大学生200円 中学生以下無料
【関連リンク】豊田市美術館