山種美術館が50周年を記念して開催する「Seed 山種美術館 日本画アワード 2016」の受賞、入選作品が発表された。同展は、1971年に創設され、新人の登竜門として広く注目を集めた「山種美術館賞」の趣旨を継承しつつ、これからの時代にふさわしい、日本画の新たな創造に務める優秀な画家の発掘と奨励を目指す公募展。
審査員は佐藤道信(東京藝術大学 教授)、竹内浩一(日本画家)、松村公嗣(日本画家、愛知県立芸術大学 学長)、宮廻正明(日本画家、東京芸術大学大学院 教授)、安村敏信(国際浮世絵学会 常任理事)、山下裕二(明治学院大学 教授)、山崎妙子(山種美術館 館長)の各氏が務め、審査の結果、院展を中心に活動する京都絵美氏の《ゆめうつつ》が大賞に輝いた。
その他の入選者は以下(50音順)
浅野有紀、石原 葉、今岡一穂、鵜飼義丈、漆原夏樹、江川直也、小田川史弥、柏木菜々子、加藤丈史、川瀬伊人、川原田明有未、北川安希子、北島文人、清見佳奈子、鹿間麻衣、清水 航、新山 拓、水津達大、鈴木希邦、高木かおり、髙橋雅美、田口友香、武田裕子、竹原美也子、立木美江、長澤耕平、中村嘉宏、能登真理亜、彦川侑姫、桝谷友子、松野木望会、三鑰彩音、水野淳子、三橋 卓、矢島史織、山本真澄
受賞作品4点を含む入選作品40点は、松尾敏男《翔》、小山硬《天草》(いずれも山種美術館蔵)など、過去の「山種美術館賞展 今日の日本画」の第1回~第4回の大賞と優秀賞作品12点とともに展示される。およそ40年の時を経て、既に画壇の重鎮として活躍する画家の受賞作品と、現在の若手画家の作品が一堂に会し、それぞれの時代の息吹を感じさせる展観となる。
【展覧会】開館50周年記念特別展「Seed 山種美術館 日本画アワード 2016 ―未来をになう日本画新世代―」
【会期】2016年5月31日(火)~6月26日(日)
【会場】山種美術館(東京都渋谷区広尾3-12-36)
【TEL】03-5777-8600(ハローダイヤル)
【休館】月曜
【開館】10:00~17:00(入館は16:30まで)
【料金】一般700円 大高生500円 中学生以下無料
【関連リンク】山種美術館