青山ブックセンター本店で開催中のシリーズ講座「美術館とコレクション」の第6回の開催が決定、青森県立美術館10周年を記念した「青森県美のこれまでとこれから：地方と美術館、その個性の顕在化のために」が開催される。

青森県立美術館は2006年の開館以来、年間の動員者数は東北で首位を走り続ける人気美術館だ。青木淳が「三内丸山縄文遺跡」の発掘現場から着想を得たという建物と、菊地敦己によるシンボルマークやロゴタイプなどのヴィジュアルイメージ、そしてミナ ペルホネンのユニフォームを着たスタッフなど他の美術館とは一線を画す特徴を持っている。コレクションは、棟方志功、工藤哲巳、寺山修司、成田亨、奈良美智など郷土とゆかりのある作家を中心に、青森県以外、海外の作家も多く所蔵しており、奈良美智の巨大な「あおもり犬」は同館のアイコン的存在として知られている。

講師の青森県立美術館学芸員・工藤健志氏

また展覧会では地域に根差したテーマや作品選定、建物を活かした展示方法によって、「縄文と現代 」「ロボットと美術」「美少女の美術史」「成田亨 美術／特撮／怪獣」など、青森県立美術館だからこそできる展覧会を数多く開催してきた。

今回は開館準備より携わり、「トリメガ研究所」のメンバーとしても知られる同館学芸員・工藤健志氏を講師に迎え、青森県立美術館の開館からの歴史を建築、そしてコレクションと展覧会のつくり方の視点から辿ることで、愛される地方美術館のつくり方を学ぶとともに、同館の「これから目指すところ」をふまえ、地方あるいは日本の美術館の「理想」の姿を考える機会となる。

【講師】工藤健志氏

【日時】2016年6月4日 (土)　18:00～20:00(開場17:30～)

【会場】青山ブックセンター本店内・小教室

【料金】2,700円(税込)

【定員】45名

【申込み】オンラインまたは電話、メールにて申し込みのこと。

【関連リンク】青山ブックセンター