日本とアジアに在住する50歳未満の作家を対象にする大分アジア彫刻展(主催:大分県、豊後大野市)。第13回はアジア15カ国から411点のデータ映像による応募があり、第一次審査を通過した66点の中から入選作30点を選出、さらにその中から入賞作品7点が選ばれた。
審査委員は澄川喜一(日本藝術院会員)、酒井忠康(世田谷美術館館長)、安永幸一(前福岡アジア美術館顧問)、合田習一(前大分県美術協会会長)、深井隆(東京藝術大学美術学部彫刻科教授)、金善姫(韓国大邱美術館館長、第一次審査のみ)の各氏。
大賞(賞金200万円)は下平知明氏(1978年佐賀県生まれ、愛知県立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了)の「夜」が受賞。制作の意図について、「仕事を終え家に帰り、風呂に入って寝る前、思いがけない出来事が飛び込んできた。その感情を、忘れないうちにアトリエへ持って行き、朝まで粘土を弄って形にした。恐怖の夜。」と語っている。
優秀賞(賞金50万円)はChaiyan Ninlabon(タイ、24歳)、四方謙一(31歳)、池田浩樹(25歳)、宮地豊(49歳)、小俣英彦(37歳)、孙鹏 Sun Peng(中国、32歳)各氏の作品が選ばれた(年齢は2015年4月1日の応募時)。展覧会は入賞作品、および入選作品30点が展示される。入賞を除く入選作品を対象に来場者が一般投票を行い、豊後大野賞(1点、賞金5万円)を選出する。
【展覧会】第13回大分アジア彫刻展
【会期】2016年10月8日(土)~11月27日(日)
【会場】朝倉文夫記念館(大分県豊後大野市朝地町池田1587-11)
【TEL】0974-72-1300
【休館】月曜、祝日のとき翌平日
【料金】無料
【関連リンク】朝倉文夫記念館