その色彩と構成に、風景のもたらす喜びがどこまでもストレートにあらわれる洋画家・山内大介(1981年三重県生まれ、白日会会員)。昨年に続き、渋谷の東急本店にて「―NICE 2017―」と名付けた新作による個展が開催される。
2007年、名古屋芸術大学大学院を修了。10年に第86回白日会展でアートもりもと賞、13年に第89回同展でオンワードギャラリー賞、第48回昭和会展東京海上日動賞など受賞を重ね、昨年は改組 新 第3回日展に初出品初入選。本年の日展では「暁のコンチェルト」が特選になるなど、評価を高めてきた。昨年は東京、大阪、名古屋で個展が開催され、本年5月にはそごう横浜店で開催。今展はそれに続く本年2度目の個展となる。
テーマは、この夏に取材した南仏のコート・ダジュール、ニース。リゾート地としてよく知られる土地を、新鮮な喜びに満ちた風景として描き出した。出品は新作約30点。ニースの様々な表情とともに、これまでも人気の高い花の作品や、近年力を入れてきたオーケストラを取材する「音楽」をテーマとした新作も展示される。
日展で特選となった「暁のコンチェルト」の印象的な青には、ニースで見た海の記憶も影響していると画家は言う。街を巡り、風景をとらえ、直感にも忠実に数多くのこされたスケッチが、作品に宿る輝くような生気の源泉となる。油絵具そのものの魅力も思い出させる、豊かな作品世界と向きあうことができるだろう。
―NICE 2017― 山内大介 油絵展
【会期】 2017年12月7日(木)~13日(水)
【会場】 渋谷・東急本店 8階 美術画廊(東京都渋谷区道玄坂2―24―1)
【TEL】 03―3477―3111
【休廊】 会期中無休
【開廊】 10:00~19:00(12月8日(金)・9日(土)は19:30まで、最終日のみ17:00まで)
【料金】 無料
【関連リンク】 山内大介オフィシャルサイト
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