大阪府北部で6月18日午前7時58分ごろ、最大震度6弱の強い地震が発生した。
震度5強を観測した吹田市の万博記念公園内には、日本を代表する文化施設が点在する。その一つである国立民族学博物館では、人的被害はなかったものの建物の一部損傷や展示物の一部破損、図書室の蔵書が落下するなどの被害が報告された。また隣接する大阪日本民芸館は、春季特別展「絞り染―布に咲く花―」の会期中であったが、展示室の出入り口扉や受付エリアの壁面ガラス、収蔵品の一部に被害が確認された。両館とも当面の間は臨時休館で、見通しがたった時点で再開を予定する。
一方、太陽の塔は19日に臨時休館(20日は通常休館)となったが、21日から安全が確認できたとして入館が再開された。1970年の大阪万博閉会後、非公開となっていた太陽の塔は、本年3月に耐震工事とあわせ《生命の樹》や《地底の太陽》など内部の展示物を当時の姿に再生し、48年ぶりに予約による一般公開が開始されていた。
この他、吹田市立博物館は大きな被害はなく20日から通常開館。重要文化財の旧西尾家住宅など文化財の建物等には、一部被害があり臨時休館している施設もある。※情報は6月22日現在