前身となる東京美術学校創設時から125年、東京藝術大学漆芸研究領域は作家や教員、漆器産地の指導者など多彩な卒業生を輩出してきた。松田権六や髙橋節郎といった文化勲章受章者や重要無形文化財保持者などとともに、国外での漆芸普及に努める卒業生や留学生も数多い。
漆という自然素材を研究し、様々な資料、作品を収蔵する東京藝術大学が、その歩みと未来も見据える展覧会を企画。収蔵作約100点と、現在活躍する卒業生の約100点が展示される。
在校生による「漆芸のこれから」展も同大・漆芸ギャラリーにて19日まで開催中。
【会期】 2012年10月5日(金)~21日(日)
【会場】 東京藝術大学大学美術館(東京都台東区上野公園12-8)
☎03-5777-8600
【休館】 10月9日(火)、15日(月)
【開館時間】 10:00~17:00(10月20日のみ21:00まで、入館は閉館30分前まで)
【料金】 一般500円 大学・高校生300円 中学生以下無料
【関連リンク】 東京藝術大学大学美術館 公式ホームページ
「新美術新聞」2012年10月11日号(第1293号)4面より
シンポジウム
①「漆芸の保存修復について」
2012年10月6日(土) 9:30~12:30
【会場】 同大美術学部中央棟1F第1講義室
【発表者】 北村昭斎氏(重要無形文化財「螺鈿」保持者) ほか
②「漆芸教育と社会」
2012年10月6日(土) 14:00~17:30
【会場】 同大美術学部中央棟1F第1講義室
【発表者】 増村紀一郎、三田村有純など各氏
※ともに入場無料、参加自由