九谷花坂磁土を使った板作りの方壺に、三様の鴾(とき)を配置し、その表現にたっぷりとした青色釉、細部に赤、黄、紫、紺、そして金泥をアクセントに使いました。鴾の青色釉の面積と白磁の空間との対比を創作主題としました。 小生、文化13年加賀国寺井村に生まれた九谷庄三の流れを汲み、庄三風(彩色金襴手)を業とした武腰家に生まれ、祖父泰山の作に馴染むなか、後に出合った、古九谷の大皿の衝動が現在も心に在り、その融合に葛藤中です。 〈一覧に戻る〉