生誕100年 松本竣介展
―そのとき画家は何を見つめていたのか―
昭和前期の近代洋画史に重要な足跡を残した夭折の画家・松本竣介(1912~48)。今年、各地で好評を博した本展が、いよいよ最後となる巡回会場で開催されている。
東京で生まれ、盛岡で少年時代を過ごした竣介は、13歳のときに聴覚を失ってのち、画家になることを決意。1929年に上京し、舟越保武や麻生三郎らと交流しながら、新しい時代の絵画と芸術、社会を目指して制作に励んだ。
今展では、竣介の約20年間の画歴を、主題や画風の変遷に着目して紹介している。竣介は、36年の短い生涯で実に多彩に作風を展開させた。特に、褐色の絵具を地色に、大胆な黒の線描で人物や建物を描き出した最晩年の作品は圧巻。ほとばしる創造力が生み出した作品群を前に、竣介の“その後”の展開を夢想せずにはいられないだろう。また展覧会図録も充実しており、余すところなく竣介の魅力を伝えている。あわせて手にとってほしい。
【会期】 2012年11月23日(金・祝)~2013年1月14日(月・祝)
【会場】 世田谷美術館 (東京都世田谷区砧公園1-2)
☎03-5777-8600 (ハローダイヤル)
【開館時間】 10:00~18:00 (入場は閉館30分前まで)
【休館】 月曜、祝日のとき翌日、12月29日(土)~1月3日(木)
【料金】 一般1200円 65歳以上・大高生900円 中小生500円
障害者の方500円(介助の方1名まで無料)、大高中小生の障害者の方は無料
【関連リンク】 世田谷美術館 公式ホームページ
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締切 12月19日必着
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「新美術新聞」2012年12月11・21日合併号(1299号)4面より