文化勲章受章記念 松尾敏男展 / 舟越保武のドローイング
平成24年度の文化勲章受章者で日本画家の松尾敏男(1926年長崎県生まれ)と戦後日本を代表する彫刻家の舟越保武(1912~2002)のコレクション展が開催されている。
現在、日本美術院理事長として活躍する松尾の画業60年を回顧する展覧会が一昨年長崎県美術館などで行われたのは記憶に新しい。今展は大作を中心とした特集展示で、限定された作品ながらも「生と死」「自然」「人間」「風景」など松尾が生涯のテーマとする初期から近年の画業が概観できる。「貧しき人」「福州の民家」「月光のサン・マルコ」など8点による展観。
舟越と長崎を結ぶ作品として知られる「長崎26殉教者記念像」(1962年)が完成して本年で50年となる。今展は同作完成までの58年から62年の間に残された初公開を含むドローイングなど38点が展示されている。約400年前、豊臣秀吉の禁教令により長崎西坂の地で処刑された人々の思いを形成する舟越の思索に触れるまたとない機会となる。
【会期】 12月13日(木)~2013年4月7日(日)
※会期が変更になりました。
【会場】 長崎県美術館常設展示室 (長崎市出島町2―1)
☎095―833―2110
【開館時間】 10:00~20:00 ※1月2日(水)・3日(木)は10:00~18:00
(入場は閉館の30分前まで)
【休館】 第2・4月曜、祝日のとき翌日、12月29日(土)~1月1日(火)
【料金】 一般400円 70歳以上・大学生300円 小中高生200円 (県内在住小中生無料)
障害者手帳をお持ちの方及び介護者1名は半額
※1月2日(水)・3日(木)は入場無料
【関連リンク】 長崎県美術館 公式ホームページ
「新美術新聞」2012年12月1日号(1298号) 2面より