ミクストメディアによる厚塗りの濃密な画面に、「対象を正面からあるがままにとらえる」手法で風景はじめ、人物、動物、植物等を描く大藪雅孝。東京藝大デザイン科教授を長年担い、2004年退官(現在東京藝術大学名誉教授)、以来「精進の日々」を重ねながら東京・奥多摩のアトリエを拠点に制作を続ける。
今展は画業50周年を記念した全国巡回展の一環で、作品は円熟期にスポットを当て、氏の〝デザイン〟思想を展観し、その現代的意義を再考するまたとない機会となる。絵画、陶器、書など約70点の展観により大藪芸術の真髄を味わいたい。
なお、同館次回の企画展は、大藪とその指導を受けた有元利夫、澁澤卿、宮廻正明の4人による展示(2月8日(金)~3月31日(日))が予定されている。
【会期】 2013年1月2日(水)~2月3日(日)
【会場】 軽井沢ニューアートミュージアム(長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1151‐5)
☎0267-46‐8691
【開館時間】 11:00~17:00 (入場は閉館の30分前まで)
【休館】 火・水・木曜、ただし1月2日・3日は開館
【料金】 一般1000円 65歳以上・高大生800円 小中生500円
【関連リンク】 軽井沢ニューアートミュージアム 公式ホームページ
「新美術新聞」2013年1月1・11日合併号(1300号) 8面より